2023.01.23
【可愛い♡】犬の「麻呂眉」って知ってる?
「麻呂眉」とは、ちょうど眉毛の部分にできる楕円形の模様のことです。麻呂眉ができる犬を「まろ犬」や「まろ」と愛でる犬好きさんも多いかと思いますが、同じ犬種でもこの「麻呂眉」ができる犬とできない犬がいます。今回は「麻呂眉」のナゾについて調べていきたいと思います。
麻呂眉の遺伝子を持つ犬種
「麻呂眉」で思い浮かぶ代表的な犬種は、柴犬やチワワ、ドーベルマンだと思いますが他にもいくつかの犬種で「麻呂眉」は見られます。同じ犬種でも「麻呂眉」がある犬と無い犬がいますが、この「麻呂眉」は「タンポイント」という遺伝子をペアで持っている犬にだけ現れます。タンポイント遺伝子は劣性遺伝のため、両親がこのタンでなければ「麻呂眉」はできません。柴犬はすべて「麻呂眉」を持っていますが、白柴は白の毛色に白の「麻呂眉」となるため、黒柴や赤柴とは違い見た目で「麻呂眉」があるように見えません。
麻呂眉=タン・マーキング
「麻呂眉」の正式名称はタン・マーキングと言います。タンとは毛色の種類のことで、茶色や黄褐色を指します。由来はオークの樹皮である「タナム/タンナム」からきています。そして、タン・マーキングとは茶色や黄褐色(タン)以外の地色(黒と茶のわんちゃんならば黒)を持つ犬で、体に特徴的な模様(マーク、マーキング)が入ることを言います。この模様は犬の口周り、胸元、脚など体の一部に出るのですが、目の上に出る模様を日本では平安貴族の化粧・殿上眉になぞらえて「麻呂眉」という愛称で呼んでいるのです。
タン・マーキングの出る場所
タン・マーキングが出る場所は目の上の他に口の側面、頬、脚の内側と足先、胸元などがあります。「麻呂眉」ができる理由は、目が4つあるように見えて鳥につつかれる危険性を分散させるためだと、一説では言われています。可愛らしい「麻呂眉」ですが、昔は四ツ目と呼ばれ縁起が悪いとされていました。四ツ目は飼い主を不幸にするなど、散々な言われようだったようです。しかし、今ではそんな「麻呂眉」もチャームポイントとして愛されています♡
いかがでしたか?今回は、犬の「麻呂眉」についてご紹介しました。可愛いだけでなく奥が深い模様、あなたの愛犬にはありますか?♡