2022.11.13
愛犬が「椎間板ヘルニア」になったら!
「椎間板ヘルニア」という病気をご存じですか? いわゆるヘルニアと呼ばれる、腰痛の原因であることも多い病気です。
実は椎間板ヘルニアになるのは、人間だけではありません。ワンちゃんがなることもあります。
お家のワンちゃん、気になる症状はありませんか?
どんな症状が起こるの?
ワンちゃんが椎間板ヘルニアになると、どのような症状が起きるのでしょうか?
走ったりおもちゃで遊ばなくなった、歩きたがらなくなった、背中を触ると痛がる様子がある、などの症状が、椎間板ヘルニアの軽度の症状です。ヘルニアが進行すると、足元がふらついたり、足を引きずるような歩きかたになります。
更に症状が進むと、立てなくなったり、おしっこやうんちが自力でできなくなります。
これらの症状は、骨折や脊椎炎などでも見られるので、気になる症状があるときは動物病院を受診しましょう。
原因は?なったらどうする?
椎間板ヘルニアになる原因は、大まかにいうと二つです。
ひとつは、加齢によるものです。加齢により腰椎の中の組織に亀裂が入り、脊髄を圧迫します。
ふたつめは、遺伝的な原因です。犬種によって「軟骨異栄養症」という遺伝子を持っているワンちゃんは、ヘルニアになりやすい要素を持っており、ダックスフントやコーギーなどの犬種がこれにあたります。
加齢が原因の椎間板ヘルニアは、どのワンちゃんでもなりますが、遺伝的にヘルニアになりやすいワンちゃんは、若いうちからヘルニアになりやすいと言われています。
治療法と費用はどのくらい?
ワンちゃんが椎間板ヘルニアになった場合、どのような治療を受けるのでしょうか?
まずは、CTなどの検査を行い、軽度の椎間板ヘルニアだった場合は、鎮痛剤の投薬と、安静にすることで治療します。
症状が進行し、重度の椎間板ヘルニアだった場合は、外科手術が必要になります。手術をした場合は、そのあとの術後管理や、リハビリも必要です。
仮に手術を受け、一週間ほど入院した場合、手術代含め治療費は、30~40万円ほどになります。その後も、定期的に通院して治療が必要になります。
いかがでしたか?今回は、ワンちゃんの椎間板ヘルニアについてご紹介しました。もしも愛犬の様子がいつもと違うなと感じたら、すぐに病院へかかってくださいね!